亡くなった夫との思い出の家を出た日

前の夫との死別後

こんにちは。ハワイ在住のMichiyoです。

前の夫を亡くして三回忌を迎える頃、先の人生を考えては不安な気持ちに襲われていました。

その時に積極的に交流していた死別経験者の方たちと語り合うのは心が休まりましたが、その一方で、それ以外の人たちとの関係は希薄になっていました。

どうせ話しても私の気持なんか分かってくれないと思っていたのかもしれません。

今思うと、不安の原因はきっといくつもありました。何をどう変えれば不安から逃れられるか分かりませんでしたが、何かを変えたい、変えなければ、という衝動にかられたのは確かでした。

三回忌という節目になっても、何も変わらない自分がもどかしかったのかもしれません。

三回忌を終えると、前の夫との結婚生活の象徴だった家を、子供のいる若い夫婦に貸し、東京にマンションを借りました。

実家に戻ったり、海外に行くことも考えましたが、東京なら仕事を辞めずに通うことができ、お墓参りも行きやすいというのも東京を選んだ理由の一つでした。

それまでは、前の夫と暮らした家をほかの人に貸すなんて絶対に嫌だと思っていました。

でも、借りたいからと家を見に来たご夫婦とそのお子さんが、私たちの家をとても気に入ってくれているのを見て、ああ、大丈夫だと思いました。

きっとこの人たちなら大切に暮らしてくれる・・・私一人で暮らすより家も活きる。そう思えたのです。

私が前の夫との思い出の家を出た日はとても寒い日でした。それなのに、引っ越し荷物にコートを入れてしまい、上着なしで東京まで電車で行くことになってしまいました(笑)

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