私がした「喪主の挨拶」

前の夫との死別後

こんにちは。ハワイ在住のMichiyoです。

 

 

前の夫が亡くなった時、妻の私は喪主となりました。

 

 

義父母と話し合って通夜も葬儀も家族だけでやるということになり、夫と仲の良かった友人や職場の人には「火葬までは遺体は家にあるので、いつでも家に来てください」と連絡してありました。

 

 

そのため、葬儀での喪主の挨拶というものはありませんでした。

 

 

ただ、義父母から火葬の後に親戚との食事の場を設けた方がいいと言われ、その言葉に従いました。

 

 

火葬が終わり、食事の場になって、義母から「喪主だから最後に挨拶してね」と言われ、それもまた、言われるがまま「はい」と答えていました。

 

 

食事中は何を話そうかとばかり考えていました。

 

 

目の前にいるのは、ほとんどが何回かしか会ったことがない、顔と名前も一致しない親戚の方たち。

 

 

ほとんどの方が亡くなった夫や、私よりもずっと年上でした。

 

 

 

 夫の遺体が火葬されたのを目にしたばかりの私。

 

 

 

でも泣き崩れるわけにはいきませんでした。

 

 

目の前にいるのが、火葬前に家に駆けつけてくれた夫の仲の良かった友人や、私の職場の人たちなら、もっと自然にいられたかもしれません。

 

 

 

通夜、葬儀、火葬。初めての喪主として、たくさんの事務的な決断もしないといけない中、悲しんでいる暇もなく、でも、頭の中は絶望間と喪失感でいっぱいで。

 

 

 

「夫と出会い、つきあってほしいと言われた時、私が年下に興味がないと言ったら、女性の方が平均寿命が長いんだから、年上と結婚したら一人ぼっちの時間が長くなっちゃうよって言っていました。年を取ったら私の介護をしなきゃって言ってたのに」

 

 

 

そんなことを話したのを覚えています。

 

 

 

夫の人生は短かったけれど、私たち二人が幸せだったことを分かってもらいたい、その一心でした。

 

 

 

 

 

 

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