こんにちは。ハワイ在住のMichiyoです。
ハワイに来てから半年ほど経った頃、私と同年代の日本人女性と知り合いました。その女性もハワイで結婚していて、ハワイに住み始めてもう十年くらい経っています。
その女性と話しているときに、私がなぜハワイに来たか、という話になり、私はその女性に前の夫を亡くした話をしました。
その女性はとても驚いた顔をして、「実は二年前に姉を亡くしたんです」と話してくれました。
知り合って間もないころでしたが、多分、若くして身内を亡くした経験がある私だから話してくれたのだと思います。
しばらく経って、その女性から、前の夫が亡くなってからどのぐらいで再婚したのか質問されました。
その女性が私にその質問をしたのには理由がありました。
その方の義兄さん(亡くなったお姉さんのご主人)が、再婚するらしいという噂を聞き、その女性のご両親がとてもショックを受けていたということでした。
結局再婚はただの噂だったそうなのですが、まだ亡くなって二年しか経っていないのにと、特にその女性のお母さんはかなりショックを受けていたそうです。
それを聞いて、私はとても複雑な気持ちになりました。
亡くなって二年というと、ちょうど三回忌の頃。
私の場合、前の夫と暮らした家を貸して引っ越した頃です。
いつも不安で、何かを変えなきゃと、もがいていた頃でした。
若くして娘さんを亡くしたご両親の気持ち。
大切なお姉さんを亡くしたその女性の気持ち。
若くして配偶者を亡くし、孤独と絶望の中にいる義兄さんの気持ち。
自分の経験から、私はどうしても義兄さんの立場に立ってしまいたくなりますが、そう簡単ではないことも分かります。
私が亡くなった夫のご両親と遺産相続で揉めて、その後交流が亡くなったことが返って良かったと思った理由の一つは、この女性との会話からでした。
でも私は、亡くなった人はきっと別の世界で安らぎに包まれているはずだと思いたいです。
だから、私は死別再婚経験者として、この世に残された人が悲しみや苦しみから抜け出して一歩進もうとしているのなら、背中を押してあげてほしいと思ってしまうのです。