こんにちは。ハワイ在住のMichiyoです。
前の夫を亡くした直後、知り合いがかけてくれて、励みになった言葉がありました。
「こんなにつらい思いをしたんだから、あとは幸せになる一方だよ」
その時はその言葉に救われました。
人生はみんな平等で、プラスマイナスゼロで終わるようになっている、と聞いたことがあります。
前の夫が若くして亡くなったことに対する絶望の中、その言葉は少し心を軽くしてくれました。
でもそれから数年が経ち、前の夫のことで泣くこともほとんどなくなった今、その言葉は私を少し不安にさせます。
たしかにあの時は、これ以上ない苦しみや絶望を味わったと思います。
でも、この先まだ長い人生の「プラスマイナスゼロ」に対しての、すべてのマイナスを経験したのかどうか、わからなくなってきてしまったのです。
本当にプラスマイナスゼロで、私がまだすべてのマイナスを味わっていないのだとしたら、また大きなマイナスがやってきてしまう・・・。
それだけ私が前の夫の死を乗り越えた・・・乗り越えてしまったということなのかもしれません。
でもよく考えたら、言葉は、結局、誰かが考えたもの。だから、自分なりに考えました。
「人生はプラスマイナスで考えたら、プラスで終わるようになっている」
そう考え始めると、若くして亡くなった前の夫の人生も、それに当てはまる気がしてきました。
亡くなった人との良い思い出ばかりが頭に浮かんできてしまうと辛い時もあります。
でもそれは、亡くなった人の人生がプラスだったからかもしれないと思えてきました。