亡くなった伴侶の誕生日

死別後の葛藤

こんにちは。ハワイ在住のMichiyoです。

 

 

伴侶と死別した方同士で恋愛されている男性の方から、亡くなった伴侶の誕生日について下記のようなメッセージをいただきました。

 

 

 

今月、私の亡き妻の誕生日がありました。

 妻が好きだった苺のショートケーキを仏壇に供え、 いつまでも歳を取らない妻の遺影に「誕生日おめでとう」 と語りかけました。 亡くなってからもずっと妻の誕生日は祝っています。

 

先日のこと、彼女と話している時に「 昨日はご主人の誕生日だったね。」と私が話しかけると、 彼女はハッとして「そうだ、主人の誕生日だったんだ・・・ どうしよう・・・すっかり忘れてしまっていた・・・ 今まで忘れたことなんかなかったのに・・・」と動揺し、 彼女は無言になってしまいました。

 亡くなった伴侶の誕生日を失念してしまったことにショックを受けている彼女。

 私がご主人の誕生日を記憶していたのは、 私の妻と彼女のご主人の誕生日が1週間違うだけだったからなので す。

 

 亡くなった伴侶の誕生日、結婚記念日のような様々な記念日は、 自分の心の中で思い出せばいいのであって、 敢えて触れる必要はないのに、 私は余計なことを話してしまったなぁと反省しました。

 

 

 

という内容です。

 

 

メッセージをくださった方は、彼女に余計なことを言ってしまったと反省していると書いてくださいましたが、亡くなった伴侶が生まれた日をお祝いする気持ちを持ち続けることのできる、心の温かい方だからこそなのだと思います。

 

 

一方で、この方がおつきあいされている女性が、亡くなったご主人の誕生日を忘れてしまってショックを受けていたということですが、うっかり忘れてしまうというのは、ある意味でいうと、彼女が少しずつ前に進んでいるともとれるのではないかと思いました。

 

 

前に進めるのは、メッセージをくださった男性がいてくれるということが大きいと思います。

 

 

ちなみに私の場合、亡くなった夫の誕生日を祝うことは今はありません。

 

 

今の夫と結婚した直後くらいまでは時々前の夫のことについて話すことはありましたが、今は前の夫のことを話題にすることもほとんどなくなりました。

 

 

夫は初婚だということもあるのだと思いますが、夫が以前につきあっていた彼女のことを話題にしないのと似た感覚かもしれません。誤解を恐れず言うと、私は自分が前の伴侶と死別したことを、なかったことのようにして夫と暮らしていると言えるのかもしれません。

 

 

そう考えると、メッセージをくださった方のような、伴侶と死別した者同士の恋愛というのは、そうでない場合とは全く違った葛藤があるのだと思います。

 

 

メッセージをくださった方も、おつき合いされている女性も、反省したり落ち込んだりしながらも、お互いの前の伴侶に対する気持ちを尊重しあいながらおつきあいを続けられているのは本当にすごいことだと思います。

 

 

これからも色々あると思いますが、いつまでもいい関係を続けていただきたいと心から願っています。

 

 

そして、伴侶と死別してしまった後、新しいパートナーがほしいと心の中で思っている方には、自分の心に正直に生きてほしいと思います。

 

 

 

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