人生には「まさか」が起こる

前の夫との死別後

こんにちは。ハワイ在住のMichiyoです。

私は子供の頃からドラマが好きでした。

私が子供の頃過ごしていた場所は小さな街で、その街の中の住宅地に住んでいた私は、自分は平凡に生きていくことが当たり前だと思っていた気がします。

だから、ドラマを観ることで、そんな平凡な日常の暇つぶしをしていたようなところがありました。

ドラマの中で起こる「まさか」という出来事は自分には関係のない世界のような気がしていたのかもしれません。

そんな感覚は大学を卒業するころくらいまで続いていました。

大学を卒業した後、私はアメリカのある映画を映画館で観たことがきっかけで、英語の映画を字幕なしで観たいと思うようになりました。

平凡な人生を自分でなんとか変えたいという気持ちもあったと思います。

今思うとその後アメリカに行って帰国してからは、子供の頃の自分が思っていたよりは、「平凡ではない」ことも起こりました。

それでもやっぱり、私の中で「まさか」というような出来事は映画やドラマの中や、自分から遠い人にしか起こらないことのようなある意味「他人事」のような感覚のままでした。

でも前の夫がくも膜下出血で突然亡くなった後、「まさか」が自分にも本当に起きることを知りました。

それは映画やドラマで観て想像していたよりも苦しく、できれば起こらなければよかった「まさか」でした。

亡夫とは二人とも長生きして、長い間一緒にいると当然のように思っていました。

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その後、私は再婚してハワイに移住しました。

正直なところ、数年前までは自分が再婚して海外に住むと言うことは想像していませんでした。

海外に住みたい気持ちを持ったことはありましたが、海外に仕事を見つけるということしか想像していませんでした。

そういう意味では、「まさか」ということが起こったのかもしれません。

でも、それは決して亡夫を亡くした時と同じ感覚ではありません。

今の夫との再婚もハワイ移住も、あくまでも自分で選択した出来事だったからです。

身をもって経験しないと分からなかった自分が情けなく、そして悲しいですが、前の夫の死によって、「まさか」という出来事は本当に起こること、そして、平凡な、いま自分が持っている生活や時間がどれほど大切かをようやく知った気がします。

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